売り場作り に必須の知識 ゴールデンゾーン シルバーゾーン
■VMDって何?第三弾
コンビニエンスストアを例にVMDテクニックを紹介していますが、今回はこれまた聞きなれない言葉「ゴールデンゾーン」の解説ですが人間工学を意識した売り場作りで、すでに皆さんもほぼ毎日経験しています。
■ゴールデンゾーンとは?
ゴールデンゾーンとは、人間のもっとも見やすい高さのことで、売上が一番に高まる場所のことです。
私たち人間の目線は20度前後下がったところが一番見やすく視線が集中しています。
ゴールデンゾーンの定義は人によって様々ですが、私は、ゴールデンゾーンの次に視界に入りやすい高さをシルバーゾーンと定義しています。
●男性のゴールデンゾーン
平均身長が、170cmくらいなので、男性は床から130cm~160cmがゴールデンゾーン。70cmから130cmがシルバーゾーン。
●女性のゴールデンゾーン
平均身長が、160cmくらいなので、120cm~150cmがゴールデンゾーンとなります。60cmから120cmがシルバーゾーン。
お菓子のコーナーを確認すると、コンビニの場合は60cmから160cmくらいに「大人に売りたい商品」を陳列しています。
中でも最も売りたい商品をゴールデンゾーンに陳列しています。
しかし、コンビニには60cm以下の部分にも商品は陳列されています。よく見てみると・・・・
子供の好きそうなお菓子が陳列されています。
そう、子供のゴールデンゾーンに陳列されています。
●子供の場合は80cm以下の場所がゴールデンゾーンとなります。
今度コンビニに行ったときにお菓子コーナーを見てくださいね。
■什器によって変わるゴールデンゾーン
また、ゴールデンゾーンは什器の形状によっては変わってきます、コンビニのお弁当コーナーやスーパーのL型什器では、下段もゴールデンゾーンになります。
■まとめ
男性、女性、子供によってゴールデンゾーンの高さは違います。売りたい商品はゴールデンゾーン、アピールしなくても売れる定番商品はシルバーゾーンと意識して商品を並べたり、ディスプレイの高さを変えてみてはいかがでしょうか。
■おまけ
人間の視界の上下だけ書いてきましたが、横幅の視界の広さというものがあります、商品の前に立つとき、だいたい幅90cmくらいが横視界なのでコンビニの什器の横幅は90cmと決められています。
次回はコンビニ編最終話「導線、ついで買い」です。
最後までご覧いただきありがとうございます。