道の駅の売り場作り(VMD)とは? ①
■道の駅VMD
近年、道の駅は各所に作られていて「その町の顔」として多くの観光客や地元の方の憩いの場となっています。また、直売所などで売られている地元の野菜や土産品を求めるお客様で賑わっています。
令和の世になり、いよいよ道の駅にもVMDが導入されることになりました。
宮崎県日之影町にある道の駅青雲橋のリニューアルの内容としては
・「建物のリニューアル」
・「レストランおよびメニューのリニューアル」
・そして、野菜や土産品を販売する「売り場のリニューアル」に対してVMDが注目され導入することになりました。
ゴールデンウイーク前にプレオープンしたあと、道の駅スタッフによって丁寧に売り場作りが行われていましたが、いくつか修正点が見えていました。
■商品展開マップの見直し
どの商品をどこに配置して陳列するかを見直す必要がありました。下の写真は店舗入り口という、多くのお客様の視界に入る一等地に野菜の種とキーホルダーが展開されていました。強化商品なのか店長に聞いてみたところ、最も売りたいものは「青雲橋オリジナル商品」である地元産の柚子を使ったゆずロールケーキでした。
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ということで、この場所にはゆずロールケーキを配置しました。
遠くからでも視認できるように高い位置にPOPを設置、中身がわかるようにアクリルケースで作ったPP(ポイントディスプレイ)を置いてアピールしました。
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■関連性(リレーション)の見直し
関連性のある商品を近くに配置すると、お客様の購買点数が増える傾向にあります。例えばお酒コーナーの近くにおつまみを置く、とか卓上コンロを置いてあるコーナーにガスカセットを置く、などです。
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コカ・コーラ製品の横にアイス、その横にお酒のおつまみが置いてありました。
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お酒コーナーの近くにおつまみを展開しました、元の什器も古く汚れていたので新しいものに交換。食べ物は清潔感がないと食べたくなりません。
コカ・コーラ製品だけ分けておく理由がないので、飲料コーナーへ移動。コカ・コーラ社製飲料と地元産飲料を関連性を考えて分けて展開。
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地元特産食品コーナーにとつぜん陶器コーナーがありました、地元産という共通点はありますが、お客様にとって関連性は低いです。
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地元産の陶器、フラワーアート、木製品という「地元産の工芸品」というカテゴリーで集約展開しました。多少値が張るので高級感を演出するために紫に布地を敷き詰めました。
また、木製のボックス什器を導入して立体感のある陳列になり、目で見て気持ちの良い売り場になりました。
まだまだ続きます。