導線長 なるべく多くの商品が視界に入ると売上があがる
■VMDってなに?第四弾
こんにちは、VMD中村雷太です。
身近に存在しているVMDテクニックコンビニ編ですが、今回で最後です。今回は導線(動線)のお話です。導線とはお客様の歩く通路のことです。
■ISM(イズム)の法則
ISMとは、イン ストア マーチャンダイジングの略で「小売店頭で市場の要求に合致した商品および商品構成を最も効率的で効果的な方法によって消費者に提示することによって生産性を最大化する活動」*1なのですが、
大事なのは公式で
客単価=導線長×立寄率×視認率×買上率×買上個数×商品単価
です。
簡単に言うと、お客様にはなるべく店内をぐるぐる回って目にする商品を増やしてもらうと購買の確率が上がるということです。
赤〇で囲んだところにある商品が売れることはありません、なぜなら視界に入っていないからです。
■コンビニで導線長をのばす仕組み
コンビニでは、売上の70%近くが飲食品なので、まずは正面の食品コーナーへ向かいます、飲料を一緒に買い、レジに向かうだけでもぐるっと一周してしまいます。
飲料を先に買ったとしてもぐるりと回らざるを得ません。
■導線を伸ばすと、ついで買いを促進する
レジに向かう途中にこんなのがあると、おやつとしてつい買ったことありませんか?
そしてレジで並んでいるとガムやフリスクなどが目に入り、食後のことを考えてついで買いしたことありませんか?
■まとめ
お客様の歩くながさ(導線)を伸ばすと売上アップにつながります。
導線長を伸ばす取り組みは百貨店やショッピングセンターをはじめ様々な小売業に取り入れられています。
それらに比べて小さいコンビニでも導線長を伸ばす取り組みをしています。
他にもコンビニでは様々な取り組みがなされていますが、コンビニシリーズはこれにて一旦終了します。
いかがでしたか?私たちは身近にVMDに触れているのです。
次回からは、VMD業務の花形「ディスプレイテクニック」について書いていきますね、私も大好きです。Instagramで#vmd や #visualmerchandise で検索するとほとんどがディスプレイの写真です。やはり商品陳列やPOPの写真よりも映えるからでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:インストアマーチャンダイジングがわかる、できる。田島義博著 ビジネス社